ふるさと納税返礼品の競争激化、所沢市が赤字のため廃止することに
ふるさと納税は、地方を活性させる目的で作られた、
いわば増収のための「ツール」です。
ツールを使いこなす自治体があると思えば、
今回の所沢市のように『控除額で赤字』になったから
ふるさと納税を廃止を決定!するところもあるのはなぜか?
ふるさと納税の格差はなぜ起きたのか。
マーケティングの目線で考えてみた。
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所沢市がふるさと納税を廃止した理由
ふるさと納税の3つの意義はあなたはご存知だろうか?
総務省がHPで正式発表しているのには
第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、
選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。それは、税に対する意識が高まり、
納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、
これから応援したい地域へも力になれる制度であること。それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。
第三に、自治体が国民に取組をアピールすることで
ふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。それは、選んでもらうに相応しい、
地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。
今回所沢市の廃止は、結果的に「赤字」になったから、だという。
ここ重要ね!『3つの意義の3つ目』
自治体が国民にアピールすることで、自治体間の競争が進む。
そして、選んでもらいに相応な、地方のあり方を
改めて考えてもらうきっかけ。
と、はっきり提言しているのです。
遠く離れた「所沢市」の魅力は私は知りません。
一度も行ったことがない土地の魅力はあなたも知らないはずです。
それに。会社でいえば、
「赤字になったのは当社の製品を国民が買ってくれないから」
と、言う苦しい言い訳にしか聞こえないのは私だけ?
選んでもらうために努力はしたのか?
知ってもらうために何をしたのか?
ちなにみ「所沢市の返礼品」は
こんな感じ↓
なんとなく、伝えたいことはわかるのですが、私は魅力を全く感じません。
魅力を感じない商品を売っていて、売れません・赤字です
は、ないでしょう・・・。
ちなみに15年度の寄付額は「378件・約3700万円」
やっぱり、と言う結果です。
ふるさと納税でウハウハの自治体
ふるさと納税の寄附金多かった自治体TOP10
集計期間:2015年4月1日~2016年3月31日
寄付金額トップ「都城市」
NO1:第1位宮崎県都城市・・・4,231,233,673円
『都城市。ふるさと納税返礼品』
初めて知ったのだが、都城市の特産品は
地元産の「宮崎牛」・それに同市に本社を構える霧島酒造の「黒霧島」
それに都城市ふるさと納税特設サイトを見ただけでも力の入れようが違いますよ。
これだけ力の入れようの差が結果的に『ふるさと納税額の格差』になってしまったのです。
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ふるさと納税は単なるツール
都城市がふるさと納税に積極的なのは、
「都城市のことを多くの人に知ってもらいたい」と言う思いがあるから
いろいろなイベント活動や広告などでアピールしています。
例えば、首都圏でPR活動
しかし、所沢市にいたってはふるさと納税は
「金儲けの手段の1つ」としか思っていないのだと感じます。
つまり、ふるさと納税は多くの人に
故郷のことを知ってもらうためのツールだと言うことです。
魅力的な何かは、どこの地域にも必ずあります。
でなきゃ、住み続けている意味がありません。
それが現在進行形で進んでいる、失われている地方なのです。
「仕事がない」「地元に魅力を感じない」などの理由で
東京や都会に引っ越し、残ったのは歳老いた老人だけ。
この地方を活性化させようとしているのが、
『ふるさと納税』の趣旨だと私は解釈しています。
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タグ:ふるさと納税 ニュース
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